美意識と生活

美意識を取り入れた美容や経営のお話です。

美しくないもの

美しくないものって

 

 

美しいモノ、美しく感じることを探していて

 

ふと、逆に美しくないものってなんなんだろうと思いました。

 

 

googleで探してもこれと言って出てきませんでした。

 

 

美 の対語は 醜い だろうけど

何か簡単すぎてしっくりこないです。

 

醜いモノと美しくないものは同じではないと感じます。

 

 

そもそも美しいモノというか

人が美しいと感じるモノなわけで

美しさを持っているわけではない気がします。

 

 

美しさを感じる心がないと

美しいものは見れないのかもしれません。

 

 

美意識を磨くというのは、きっとそういう事なんですね。

黄金比を勘違い

黄金比を取り入れればよいデザインのモノが作れるだろう。

 

 

とても安易にそう思っていました。

 

黄金比白銀比、青銅比、白金比…いろいろあるみたいですが、

 

黄金比  1:1,618  

白銀比  1:1,414  

青銅比  1:3,303  

白金比  1:1,732   

 

こんな事を言ったらダメかもしれないけど青銅比以外僅差です。

そんなに変わるかなぁ?

 

“Balance in Design  美しくみせるデザインの原則”

という本にこんな実験が書いてありました。

 

簡単に言うと、グスタフ・フェフナーという心理学者やラロという科学者が

10種類の長方形の中から

最も好む長方形と最も好まない長方形のアンケート取ったものです。

 

1:1  5:6  4:5  3:4  7:10  2:3  5:8  13:23  1:2  2:5 

 

という10種類です。

 

      最も好まれる形   最も好まれない形

1:1        14.7        50,3

5:6        1,2        37,3

4:5        3,3        18,5

3:4        12         11,6

7:10       13,3        3,7

2:3        31,6        1

5:8 (黄金比65,3        0

13:23      26,3        1,4

1:2        15,5        15

2:5         16,8        63,3

 

 

このデータを見て、

 

美しい形というより

イヤな印象を与えないカタチ、嫌われないカタチなんだなぁと思いました。

 

・少ない数でも 5:6 や 4:5 の形が好きという人もいるので、良いと感じるモノはさまざま。

・嫌いな形ではないというのは無難な形という事かも。

 

 

何となく頭の中に色相環が浮かびました。

 

色相環の真ん中は無彩色ですが

そこに近いのかもしれませんね。

 

特に印象を与えないというか、良くも悪くもないみたいな。

美容師になってから

美容師になってから

 

とにかく練習して少しづつできる事が増えました。

 

シャンプー、ブロー、カラー、パーマ…

 

 

 

良いとか悪いとか考えるヒマもなく

 

技術試験を受けていました。

 

 

 

3年ほど経ち、ある程度できるようになった頃

 

「こっちの方がよくないか?」「これ可愛いか?」と

 

いう思いがようやく湧いてきました。

 

 

 

流行っている髪型、求められる髪型を

 

提供するというのはビジネスの基本なんだろうけど

 

面白くはなかったです。

 

 

 

アシスタントからスタイリストになり

 

カットをするようになって

 

まず学んだのが『黄金比』でした。

 

よく言われている美の比率だと思ったからです。

 

 

 

コレを参考に

 

カタチを作ればよいヘアスタイルができるのではないかと思いました。

 

 

 

そうして

 

良いヘアスタイルを作る

 

という事の為に色々と学んでいきました。

 

 

 

きっかけは「リンダリンダ」

きっかけは『リンダリンダ

 

「♪ど~ぶね~ずみ~みたいに~美しくなり~たい~」

 

という歌詞でした。

 

 

その曲を聴いたのではなく

 

ろくでなしBLUES』という漫画に歌詞が出ていて

 

もうそれだけで惹きつけられました。

 

 

頭の中がというか、心が反転した。

 

 

意味も解らずそんな印象を持ちました。

 

もちろんその後、曲を聴いてファンになりました。

 

 

 

どぶねずみ × 美しい という

 

相反すると思っているモノを美しいと表現する

 

そのコントラストにドキッとしたのかもしれません。

 

 

美しいと綺麗は違うんじゃないか?

 

その時なんとなく「いいな」と思っていた

 

FFのイラスト『天野喜孝

 

これは美しいのか?

 

ドラクエの『鳥山明』のイラストより美しい気がする。

 

ドラクエはカワイイかな?綺麗とは違うなー。

 

 

とイメージ用語に当てはめていました。

 

 

 

天野喜孝を知っていくたびイラストの新たな一面も見える。

 

自分の知るイメージ用語も増えていく。

 

イメージが上書きされていく。

 

 

誰かに話したこともないけど

 

面白いと感じた遊びでした。

 

 

それから美の対象が広がっていきます。

 

天野喜孝 ミュシャ w・モリス アールヌーヴォー 建築 椅子

バルセロナチェア バウハウス ヴィダル・サスーン 

 

アートと呼ばれる絵画や建築

 

映画、本、音楽

 

ホームアローンジャッキー・チェンの映画、ぼくらの七日間戦争

 

THE BLUE HEARTS   昔のロック HIP HOP

 

そんなものを通って美容師になりました。

 

 

振り返って思うのは

 

『大人に対する反抗』

 

『既存のものに対する反骨精神』

 

が自分にスッと馴染みました。

 

 

美意識とは

 

ずれてきたっぽいけど

 

見たものも、感じたことも、人の心も、行為も

 

人間が(自分や周りの人たちが)脳や心で感じるものです。

 

 

それに気づくことができるのも

 

美意識なのではないかと思うのです。

 

 

そんな事を思いながら

 

18歳になり、美容師になりました。

 

次は作る側にまわりました。

はじめまして。

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はじめまして。

 

美意識とはなんなのか?を知りたい utopia です。

 

 

 

美意識が高いとは一般的には、美容にこだわっている方の事ですよね?

 

ここでは、美学やセンス、感性を磨くという事を美意識とします。

 

もちろん美容の事もなのですが、美容はもっと外側というか

 

『内面的なことの結果』だと思うのです。

 

内面的な美意識が磨かれれば外見も、人からも

 

美意識が高い人と見られますよね。

 

 

 

美術、芸術、センス、感性など「?」となりそうなものを

 

わかりやすく掘り下げていき

 

日々の美容やファッション

 

美意識のある経営などに役立てて頂ければと思います。

 

 

 

申し遅れました、私はヘアサロンを10年経営している

 

現役の美容師です。

 

 

次回から

 

少し私のお話をさせて頂こうと思います。