黄金比を勘違い
黄金比を取り入れればよいデザインのモノが作れるだろう。
とても安易にそう思っていました。
黄金比 1:1,618
白銀比 1:1,414
青銅比 1:3,303
白金比 1:1,732
こんな事を言ったらダメかもしれないけど青銅比以外僅差です。
そんなに変わるかなぁ?
“Balance in Design 美しくみせるデザインの原則”
という本にこんな実験が書いてありました。
簡単に言うと、グスタフ・フェフナーという心理学者やラロという科学者が
10種類の長方形の中から
最も好む長方形と最も好まない長方形のアンケート取ったものです。
1:1 5:6 4:5 3:4 7:10 2:3 5:8 13:23 1:2 2:5
という10種類です。
最も好まれる形 最も好まれない形
1:1 14.7 50,3
5:6 1,2 37,3
4:5 3,3 18,5
3:4 12 11,6
7:10 13,3 3,7
2:3 31,6 1
5:8 (黄金比)65,3 0
13:23 26,3 1,4
1:2 15,5 15
2:5 16,8 63,3
このデータを見て、
美しい形というより
イヤな印象を与えないカタチ、嫌われないカタチなんだなぁと思いました。
・少ない数でも 5:6 や 4:5 の形が好きという人もいるので、良いと感じるモノはさまざま。
・嫌いな形ではないというのは無難な形という事かも。
何となく頭の中に色相環が浮かびました。
色相環の真ん中は無彩色ですが
そこに近いのかもしれませんね。
特に印象を与えないというか、良くも悪くもないみたいな。